次世代メディシナルケミストリー -未来に向けた継承と新しきへの挑戦-
実行委員長挨拶
日本薬学会医薬化学部会の主催による第39回メディシナルケミストリーシンポジウムが、2022年11月23日(水・祝)~11月25日(金)の三日間、オンラインにて開催されます。
2020年度の第38回シンポジウムが新型コロナウイルス感染症のため見送りとなりましたため、2019年度の第37回シンポジウム以来、3年ぶりの開催となります。可能な限りの感染防止対策を講じてオンサイト開催する方向で検討を進めて参りましたが、本シンポジウムを安全かつ確実に開催するために、オンラインとすることを決定いたしました。
メディシナルケミストリーシンポジウムは日本における創薬力の更なる向上を目的に、産学官の各分野で活躍されている多くの研究者が一堂に会して活発な意見交換が行われる、創薬化学分野最大の学術会議です。第一線の研究者のみならず、これからの創薬を担う若手研究者・院生・学生の方々にとりましても、創薬化学に関する意識高揚や情報収集、ネットワーク形成のための貴重な場でもあります。本シンポジウムでも参加者の皆様による積極的な知識や経験の共有を通して、画期的な新薬創製につながる新しいアイデアが生まれることを期待しています。
招待講演では、近年モダリティーの多様化やAIの導入など、大きな変化を遂げている国内外の中低分子創薬環境にて、フロントランナーとして活躍されている研究者の方々に、各分野の研究最前線とその展望をご講演いただきます。
一般口頭発表あるいはポスター発表では、企業や大学の創薬の現場で活躍されている多くの研究者の方々に研究成果を発表いただきます。これまでのシンポジウムを踏襲し、オンラインでも主題別にカテゴリー化してポスターを配置するとともに、活発な議論を繰り広げていただけるよう、ポスター討論の時間枠を十分確保しております。主題別カテゴリーには、従来から活発に発表が行われてきたトピックに加え、創薬化学の更なる発展に欠かせない関連学問分野も追加して発表を募集しますので、幅広い分野の研究者同士の多角的な議論を大いに期待しています。
今回は、一般発表から選考される医薬化学部会MCS優秀賞(メディシナルケミストリーシンポジウム優秀賞)に加え、新たな取り組みとして、1)エルゼビア社のBioorganic Medicinal Chemistry (BMC) および Bioorganic Medicinal Chemistry Letters (BMCL) のご支援による“BMC/BMCL賞”を、また、2)学部・大学院修士・博士課程の学生さんを対象とした “新人賞” の2賞を設けました。
オンラインを通じて、本シンポジウムへ多くの皆様がご参加され、創薬研究の成果をご共有されることを心よりお待ち申し上げております。
実行委員長 青木 一真
(第一三共株式会社)
- 新企画1 BMC/BMCL 賞
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今年度より、MCS優秀賞の他に、エルゼビア社のBioorganic Medicinal Chemistry (BMC) および Bioorganic Medicinal Chemistry Letters (BMCL) のご支援による“BMC/BMCL賞”を設けました。受賞者には、「楯と賞状の授与」「MEDCHEM NEWSと医薬化学部会HPへの、お名前とタイトル掲載」 がございます。
- 新企画2 新人賞 ―学生のみなさま、発表お待ちしてますー
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今年度より、ポスター・一般口頭発表の発表者として参画される学部・大学院修士・博士課程の学生さん(個人)を対象として、“新人賞”を設けました。受賞者には、「賞状の授与」「MEDCHEM NEWSと医薬化学部会HPへの、受賞された学生さんのお名前とタイトル掲載」 がございます。一人でも多くの学生さんがフレッシュなエネルギーをもってMCSに参加、発表され、創薬の世界にはばたくことを期待しています。
- 新企画3 つながり醸成企画 ―未来を切り拓く創薬技術―
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今年度より、特別企画として、創薬化学およびその周辺領域において、将来、ブレイクスルーとなり得る技術研究に着目し、当該分野を開拓/牽引している研究者をお招きします。アカデミアと企業の研究者間の“つながり醸成”を目的とした活動の一環であり、将来的に共同研究のきっかけになる場となることを期待しています。今回は「部位特異的タンパク質化学修飾法」の研究を牽引されている3人の先生よりご講演頂きます。
・田村 朋則 (京都大学大学院工学研究科)
・生長 幸之助 (産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター)
・佐藤 伸一 (東北大学学際科学フロンティア研究所)
- 新企画4 高校生ポスター
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「創薬研究の裾野を広げる取り組み」を模索し、一部のスーパーサイエンスハイスクール(SSH)指定校と連動する形で、高校生にポスター発表頂きます。高校生が大学の研究室に来て研究を行い、その研究成果をMCSで発表します。高校生には、「学会で研究成果を発表し、大学生、大学院生、企業・アカデミア研究者とディスカッションする」という体験を通して、創薬研究の魅力を感じるとともに、創薬研究者となった将来の自分自身の姿をイメージじてもらえればと考えておりますので、是非皆様ご来場ください。
開催概要
【名 称】 |
第39回メディシナルケミストリーシンポジウム次世代メディシナルケミストリー -未来に向けた継承と新しきへの挑戦- |
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【会 期】 | 2022年11月23日(水)~25日(金) |
【会 場】 |
オンライン(ZOOM利用)
≪シンポジウム会場≫(ZOOMウェビナー形式)
≪ポスター発表会場≫(ZOOMブレイクアウト形式) ≪懇親会≫今回は非開催とします |
【主 催】 |
公益社団法人 日本薬学会 医薬化学部会 |
【協 賛】 | 公益社団法人 日本薬学会・化学系薬学部会、同・生物系薬学部会、 同・構造活性相関部会、同・生薬天然物部会、同・物理系薬学部会、同・薬理系薬学部会 |
【事務局】 | MCS2022実行委員会 実行委員長:青木一真(第一三共株式会社) |
【運 営】 | (株)化学工業日報社 企画局「MCS2022」デスク 〒103-8485 東京都中央区日本橋浜町3-16-8 TEL:03-3663-7936 FAX:03-3663-7861 E-mail: sympo@chemicaldaily.co.jp |
更新情報
2022年8月18日 | 講演要旨の原稿締切日を9月22日(木)へ延長しました。 |
2022年8月18日 | 一般発表申込の締切日を9月2日(金)へ延長しました。 |
2022年6月1日 | MCS2022のホームページを開設いたしました。 |